2014年3月25日火曜日

Oracle Grid Infrastructure 12c OUI 注意事項「ネットワーク・インターフェースの特定」

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***「ネットワーク・インターフェースの特定」
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Oracle Grid Infrastructure 12c OUIで以下の手順を実施すると、
「ネットワーク・インターフェースの特定」のプライベートがクリアされます。

[1]SCAN名、パブリック・ホスト名、仮想ホスト名を入力
[2]「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定をクリック
[3]SSH接続のOSパスワードを入力して設定を実行
[4]「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定をクリック

この事象はOracle Grid Infrastructure 11gでも発生する可能性があります。
※記憶が曖昧ですが同様の事象が起きたような気がします。

面倒ですが「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定を再度行えば問題ありません。
かなり小ネタで気付かれていない方もいるかと思います。
GUIで設定した値はレスポンスファイルを出力して、
意図した内容が反映されているか確認することをオススメします。











2014年3月23日日曜日

自宅でCisco機器を弄びませんか?

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***はじめに
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Oracle製品のエンジニアでもネットワークが分からないでは実務に支障がでます。
円滑に業務を進めることができるように、自宅で大変質素ではありますがネットワークを組んでいます。

「Oracle一本でネットワークは知らなくてもいい!」という強固な意志のある方は読み飛ばしていただければいいのですが、ネットワークを知っておきたいという方は、機器を購入して自宅で組んでみることをオススメします。

以降は、自宅でCisco機器を弄ぶために必要となる知識を、自分の環境を例にして説明します。

自宅のCisco機器の写真です。
ネットワークを組みなおす目的もあり配線を全て外しました。






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***機器一覧
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自宅で所有している機器一覧を掲載します。










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***ハードウェア換装
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機器一覧に記載されている「ハードウェア換装」というキーワードがピンとこない方がいるかと思います。

Cisco機器はPCなどと同様にハードウェア換装が可能です。
特に1812jという機器は、機体が比較的コンパクトなので、換装が容易です。

ハードウェア換装のポイントをパーツごとに紹介します。


[1]ファン

実務でCisco機器を使用している方ならあるあるネタですよね。
デフォルトのファンだと信じられないくらい煩いです。

PCパーツショップで売られている静音40角ファンが搭載可能です。
見違えるほど静かになるのでオススメです。


[2]コンパクトフラッシュ

デフォルトだと32MBや64MBの場合が多いです。
IOSやvlanの情報が格納されているのですが、複数IOSを格納すると、容量不足になります。

鬱陶しいので市販のコンパクトフラッシュ(カメラ用)に換装することをオススメします。
フォーマットはFAT16で行われるため2GBが限界です。
安いからと大きなサイズを選ぶと大変なことになります。

ただ、チャレンジャーである私は、あえて4GBのコンパクトフラッシュを購入してきました。
FAT16でフォーマットすると意味不明なメッセージが出るものの正常に処理は完了。

IOSやvlan.datなど色々なファイルを格納しましたが動作には支障ありません。
当たり前ですが・・・容量表示がビット反転してマイナス値が表示されます。
神経質な方にはオススメしません。


[3]メモリ

メモリはDDR2を使用すればOKです。
元々64MBだったので、512MBに換装しました。
換装方法はPCと同じなので、あまり難しくはありません。

なぜメモリを換装する必要があるのでしょうか?
理由はIOSに15.xを採用するとメモリ不足に陥るからです。

IOSの15.xはメモリ消費量が多いです。
64MBではメモリ不足で起動エラーとなり、128MBでも起動するようですが、ルーティング負荷がかかりキャッシュが増えると、メモリ不足になるという事例が報告されています。

そういう不安を解消するため余裕をもってメモリは512MBを採用しました。




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***Cisco機器を自宅で稼働させる場合の注意点
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体験談を掲載します。
参考になれば幸いです。


[1]動作音

デフォルトで動作させると近所迷惑になるのが心配になるくらい煩いです。
ハードウェア換装で記載しましたが、ファン換装は必須です。


[2]ブレーカー

一人暮らしであれば大丈夫だと思いますが、一般家庭の場合にはブレーカーが落ちる可能性があります。
家族暮らしなら40Aは欲しいところです。


[3]熱

台数にもよりますが私が所有している12台をフル稼働させると冬は暖房がいりません。
むしろ冷房をつけたくなるくらい暑く感じます。

冬はまだいいのですが、夏が問題です。。。
エアコンを20℃に設定しても熱が伝わってきます。

ご利用は計画的に。

[4]家族/友人/恋人からの冷たい眼差し

1台・2台であれば「勉強熱心」程度で済みます。
ただ、12台もならんでいる光景はなかなかの物です。

色々あり自宅に突然の訪問者が来たことがありました。
その時は「資格勉強したい技術者のために機器を用意して設定してあげているんだ」と、その場を凌いだ経験があります。
「指導しているんだ。凄いね★」という相手の安堵の表情と言葉が、私の胸を痛めたことは言うまでもありません。

基本は隠しておきましょう。大きなテレビ台を購入して、大きなテレビ台特有の無駄なスペースに機器を置くとばれにくくなると思います。

大量台数を設定する場合は強靭な精神力を




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***Cisco機器を使用して検証していること
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Cisco機器はバッファロー的なルータやスイッチと違い、初期状態は設定しないとLANケーブルを挿しても反応しません。
まずはIOSで初期設定を行い、IPアドレス、VLAN、ルーティングの設定を行います。
実際にパケットが相手に届くか確認したりします。(ping、traceroute...etc)

検証で一番楽しいのはリンクアグリゲーション、HSRP(VRRP)などの冗長化構成です。
これだけ台数があると単純に数珠つなぎにしても面白ありません。
冗長化構成でルーティングの切り替わる様子を確認すると楽しいです。




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***購入方法
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全てヤフオクで購入しました。
値段は数千円の物ばかりですが、2501は2台購入+BackToBackケーブル等(WAN接続)を行うため奮発して万を超えました。

WAN接続を試すのは色々とハードルが高いため、簡単に構築できるBackToBackケーブル接続がオススメです。WANのメトリック計算も行えるため勉強に最適です。




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***おわりに
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Ciscoの資格試験を受ける方にレンタルすることが多いです。
Ciscoの資格試験は全く受けたことがないため知らないのですが、受験範囲にピッタリの機器構成らしいです。

12台も持つ必要はありませんが、1台あるだけでIOSの操作が確認できるので、大変便利ですよ。
もしよければ検討してみてください。


2014年3月22日土曜日

OracleGoldenGate12c ---OracleDatabase12cマルチテナント編--- part1「概要」

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***はじめに
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私はOracleGoldenGate(OGG)を実務および自宅で検証しています。
OGG12cを使用して、マルチテナントのデータ同期を行える環境を自宅に構築しました。

OGG12cを使用したマルチテナントのデータ同期構築に関する情報が非常に少ないことに気が付きました。
日本語サイトは皆無、英語サイトは微少ですが存在します。
ただし部分的に記載されているのみなので、マニュアルとにらめっこが必要となります。

実務ではマルチテナントのデータ同期は経験がないため、自宅で構築しました。
「そんなに変わらないだろう」と甘く見ていましたが、

OGG12cでマルチテナントを構築する際に、OGGおよびOracleDatabase技術者の作業の参考になればと思い、自宅の検証環境をベースに手順と解説を記載します。

※手順と解説の詳細については、本ブログの別記事として後日掲載いたします。
自宅環境にて、1から手順掲載用の環境を構築して、その際に使用したコマンド、パラメータ、エビデンスを掲載していくため、お時間をいただきたいと思います。




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***OGG12cマルチテナント構築のポイント
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OGGをご存じない方はピンとこないかもしれませんが、非常に重要ですので頭の片隅に入れておいてください。OGGのマニュアルに記載されている内容がほとんどですが、あちらこちらに飛び散っているため、必要な部分をまとめました。


[1]Extractのモード

OGG12cでは以下の2つから選択できますが、
マルチテナントを使用する場合は「統合キャプチャ」を使用することが必須となります。
●クラシック・キャプチャ
●統合キャプチャ

ちなみにクラシック・キャプチャの定義でExtractを起動すると以下のメッセージが表示され、ExtractのStatusがABENDEDになります。
OGG-06205: Invalid configuration for capturing changes from a container database.


[2]Replicatのモード

OGG12cでは以下の2つから選択できますが、
マルチテナントを使用する場合は「統合モード」を使用することが必須となります。
●非統合モード
●統合モード

OGGのマルチテナントの章では、Extractについては触れられていますが、なぜかReplicatについては触れられていません。
ただし、Replicatの非統合モードの条件には以下のように記載されているため、必然的に統合モードを使用することとなります。
「ターゲットOracleデータベースのバージョンがOracle 11.2.0.4より前の場合」


[3]データベース環境関連

データ同期の対象となるデータベースは、以下の属性を同一にする必要があります。
●文字セット
●ロケール
●大文字/小文字の区別

マニュアルには「...など」と記載されているため、業務で構築する場合には、サポートに問い合わせて、動作環境に問題ないか確認を行うことをオススメします。


[4]管理ユーザ

データベースに管理ユーザを作成する必要があります。
マルチテナントの場合、Extractがログマイニング・サーバと対話するため、ルート・コンテナ(cdb$root)に接続する必要となるからです。
そのため、管理ユーザはルート・コンテナにアクセスするため共通ユーザを作成してください。

OGG経験者の方に向けて、イメージが湧きやすいように例を記載します。
管理ユーザを「OGGADM」と仮定すると、それぞれのユーザ名は以下のようになります。
●マルチテナント以外の場合:OGGADM
●マルチテナントの場合:C##OGGADM


[5]tnsnames.ora

CDBおよびPDB接続用のためにtnsnames.oraを定義してください。


[6]GoldenGate権限付与

管理ユーザは、データベースの全てのコンテナにアクセスできる必要があります。
ルート・コンテナで以下のパッケージを実行する必要があります。

DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE('C##OGGADM',container=>'all')




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***手順と解説の詳細について
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概要を記載するだけでも相当な時間がかかりました。
詳細は、とりあえずコマンドを並べて構築できる手順の提示を最優先にすることも考えております。
構築した後にログ確認を行うことで理解できることも多々ありますので。




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***OGG12cマルチテナントを構築してみた感想
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ちなみにOGG12cマルチテナントを初めて構築した時にデータ同期を一通り確認するまでにかかった時間は22:00~翌14:00の16時間です。OGGを使用して、色々なパターンの異DB異OSのデータ同期環境を構築していますが、ここまで時間がかかったのは初めてです。
(連休だったことと、OGGを敬愛する技術者としての意地で、不眠不休で構築しました)

ボトルネックになった要因を分析しました。
●共通ユーザについての理解不足
●手順を実施する際に、CDB/PDBの接続先の間違い

個人的にDB12cの新機能で一番興味があるのはDataGuardの遠隔同期なので、マルチテナントを甘く考えていました・・・。OGG12cよりDB12cの方が理解不足でした。
時間はかかりましたが、おかげでマルチテナントについて強制的に勉強できたので前向きに考えています。

個人的にOGGを試す際に行っているやり方を記載します。
ベースとなるDB構築は別にして、OGGを構築して「データ同期」を確認するまでは一気にやりきることをオススメします。
OGGは設定する箇所が少ないため、一気にやることが可能で、体に定着するのでオススメです。
興味のある方は参考にしてください。




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***補足:マニュアルURL(ポイント)
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OGG12cマルチテナント構築に際して、色々なマニュアルを参照する必要があります。
油断するとすぐにマニュアルの無限ループに突入するので、URLだけでなく簡単な説明を記載しておきます。


[1]OGG12cにおけるマルチテナントの扱い方

とりあえずこの章を読みましょう。
「OGG12cマルチテナント構築のポイント」の元となった章です。
縦ディスプレイで見ているのですが、スクロールすることなく閲覧できるほどの少ない情報量なので目を通してみてください。
http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/GIORA/config_containerdb.htm#BDCFDFDE


[2]Extract/Replicatの概要

OGGの主要プロセスであるExtractとReplicatの説明が記載されています。
http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/GIORA/process_mode.htm#CBDFHBIB


[3]マルチテナント

マルチテナントの概要が記載されています。
共通ユーザについても記載されていますので、マルチテナント絡みで困った場合に一読をオススメします。
http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/server.121/b71301/cdb_intro.htm#BHCIJAJE
http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/network.121/b71285/users.htm#CIHGGGJC




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***補足:マニュアルURL(母体)
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DBとOGGのマニュアルのルートURLです。
出来ればマニュアルをダウンロードしてローカルで、いかなる状況でも参照できるようにしておくことをオススメしておきます。


[1]Oracle GoldenGate 12c (12.1.2) ドキュメント・ライブラリ

http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/index.html


[2]Oracle Database 12cリリース1 (12.1) ドキュメント

http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/nav/portal_3.htm




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***補足:用語解説
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[1]マルチテナント

マルチテナントとは、OracleDatabase12cの新機能「マルチテナント・コンテナ・データベース」のことです。

・11gまでのデータベースは1つのインスタンスに1つのデータベースが紐付いていました。
・12cのマルチテナントでは1つのインスタンスに複数のデータベースが紐付く形となります。

ちなみに12cでマルチテナントを使用しない場合は、11gまでと同じ方式のデータベース構築が可能です。


マルチテナントについては、検索サイトで検索すると、公式サイトのマニュアルや企業/個人の検証結果など大量に出てきますので、そちらを参考にしてください。

マルチテナントを使用するには、OracleDatabase12cのEnterpriseEditionを購入して、更にオプション「Oracle Multitenant」を追加購入する必要があります。


[2]OracleGoldenGate

OracleGoldenGateとは異機種間データ同期を行えるソフトウェアです。

GoldenGateという製品は、元々GoldenGate社が所有していた製品です。
Oracle社がGoldenGate社を買収して、OracleGoldenGateとして「Oracle Fusion Middleware」に組み込みました。

2014/1/30に最新バージョンであるOracleGoldenGate12cの発売が開始されました。
技術情報が非常に少ないため、実務で導入する場合は、各種研修の受講をオススメします。

2014年3月18日火曜日

OracleGoldenGate12cインストール手順

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OracleGoldenGate12cのインストール手順を記載します。
非常に簡単なのでインストールだけでも試してみてください。

OracleGoldenGateはデーベースの種類によりインストーラーが異なりますので、
使用するデータベースの種類に合わせてダウンロードする物を間違えないようにしてください。



*****************************
***********インストール手順***********
*****************************


1.OracleGoldenGateのインストールディレクトリにある「runInstaller」を起動します。


2.インストールするOracle Databaseのバージョンを選択します。


3.ソフトウェアのインストールディレクトリを指定します。
 (Managerは後で構成できるので、今回は設定していません。)


4.サマリーを確認して問題なければ「インストール」をクリックします。


5.インストールが進行するため終了するまで待ちます。


6.「Oracle GoldenGateのインストールが完了しました。」が表示されたら「閉じる」をクリックします。インストールは完了です。


7.GoldenGateのルートディレクトリに移動します。


8.コマンド「ggsci」を実行してログインできることを確認します。

2014年3月16日日曜日

OracleGoldenGate11gの日本語試験の開始を待つ

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11gの日本語試験は開始されないまま、12cの試験が出そうな予感。
とりあえず12cが出たら受けます。

2014年3月13日木曜日

ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c 試験開始(2014/3/27)

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Oracle Master Gold(9i,10g,11g)取得者が対象となります。
Gold取得者の方は是非アップグレードを!

参考書は0なのでマニュアルと戦うことになるとは思いますが・・・。

詳細は以下を確認してください。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=5001&get_params=p_exam_id:1Z0-060

2014年3月12日水曜日

本番障害で大爆笑が起きた珍事

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7年前に建築関係のシステムに参画した時の話です。
私はDBAに従事しておりカットオーバーしてプレ本番をしている段階でした。
(厳密に言うと社内の人が評価をしている状態)
DBAは、論理設計、物理設計が終わって、バックアップや性能レポートの作成、SQLの質問などを対応する状況でしたが、比較的落ち着いていました。
ただ、開発チームは頻発するバグや追加要件の対応に終われいて疲弊しており、エンドユーザーもイライラして緊張感MAXでした。

そんな状況で・・・AP、DBサーバのCPUがベタ張り状態になり動作不能に。
数十人のエンドユーザーが環境を使用しているため、事態に気付いたエンドユーザーの部長が、
どなりこんできました。
リソース不足ではなく開発チームのPGなのは予想できましたが、
当然のことながら原因追及をしなくてはなりません。

APはWebLogic(当時はBEA)。DBはOracle10gR2。


どう考えてもSQLだろうと推測して、激重状況でしたが、
EMのパフォーマンス統計を閲覧したところ、1つのSQLがDBを占有していました。
イメージ図で行くと、こんな感じの単純なSQLでした。
==========================
select *
from a , b , c
where b.code = c.code
and c.kbn = '1'
==========================

SQL文を知っている方ならダメな点にすぐ気付くと思います。
aというテーブルがbテーブル/cテーブル連合軍と直積しているんですね。
(簡単に言うと掛け算)

条件の書き忘れという単純なSQLですので、実行計画なんて見るまでもない完全なバグ。
これは部長に言ったら怒鳴り散らすだろうなと思ったんですが、言い訳を考えるためにSQL統計を
覗いたら行が凄いことに・・・
SQL統計
行:3,500,000,000,000 (3兆5千億件)
大きいテーブルで1,000万件、DWHの最大テーブルで1億件程度だったので、
この件数は破格すぎて言葉を失いました。


ただ、これを物凄い真面目な顔して報告したら、部長の怒りが少しは収まらないかなと思い・・・
とりあえず言ってみることにしました。
(どうせ怒られるんだから)

私「部長、原因がわかりました!PGから3兆5千億件のデータ取得が走っているため、
  終わるまでもうしばらく時間がかかると思います。しばらくお待ちください!」
  (終わるわけないのは重々承知)

これを言ったらプロジェクトルームが大爆笑。
エンドユーザーの課長が笑っていたため、空気を読んでくれたのかSIer側も大爆笑。


肝心の部長も・・・「一体、何をしようとしてそんなことになったのかな(笑)」と、
激怒していた部長の表情がやわらぎました。(呆れていました)

これは最後の畳み掛けとしてPGを書いた人間に理由を聞くしかないと思い、
PGを書いた人に何をしようとして、このSQL文を書いたのか?と尋ねました。

PGの回答
「家の建築に使用する扉の一覧を表示しようとしました」

部長
「弊社は取り扱っている製品が多いから、扉については他社に負けない在庫を所有しているな(笑)」


これで完全に突破口が見えたので、
「該当SQLを停止して、APとDBをサーバごと再起動して、テスト再開を提案」
許可がおりたので、即刻実行して、テストを再開して乗り切りました。
PGには厳重注意しましたが・・・。


こういう事態にならないようにリソースマネージャーを定義していたのですが、
バッチ処理などが並行して走るため、リソースの制限は本番まで止めておいてください
という指示されていたため、言い訳もなんとかたちました。


本番障害で大爆笑という珍事でした。
SQL文は条件がきちんとつながっているか確認しましょう。
ビッグデータ時代だから、件数は大したことないが、それでも建築資材を選ぶシステムで、
3兆5千億件はありえないですよね。。。

IT屋には演技力も必要というのが私の持論です。

2014年3月9日日曜日

ITエンジニアがWordよりExcelを好む理由

IT業界に携わるエンジニアの方でドキュメントの作成を経験したことがない方はいないと思います。
私の経験では職種問わず「やっぱりWordよりExcelの扱いやすいよ」と愚痴をこぼしている方をよく見かけます。
そして、そういう意見が出る方の言い分は「勝手に番号が採番されるから嫌」というWordの機能を把握していないだけなのでは・・・と感じることが多々あります。

確かに何も設定しない状態で、まっさらな状態からWordで資料を作ると、かなり面倒です。
ただ、大体のベンダー(SIer)は定型フォーマットを定義していますから、その定型フォーマットの仕様さえ把握すれば、そこまで面倒ではないと思います。

Wordは文章校正、章の自動採番、改ページ位置の調整など、Excelを使用すると手作業が入りそうな部分を自動で行ってくれため、非常に便利ですよ。

だからといってExcelを使う場面が少なくなるということは絶対ありません。
私はOracleエンジニアなのですが、Excelを使用するシーンとして真っ先に思いつくのはパラメータシートを作成する時です。

[パラメータシート(一部)]
基本情報(サーバ名、データベース名、インスタンス名 ...etc)
初期化パラメータ
各種ファイルの格納場所
ネットワークファイル(tns、listener ...etc)

例えば、顧客に対してのドキュメントの納品を例にすると、
パラメータシートだけでは設計書としては不十分だと思います。
そういう時にWordを使用して、要件、構成、根拠を記載して、その後に別紙としてパラメータシート(Excel)を参照するように文章構成すれば問題ないと思います。


2014年3月6日木曜日

OracleGoldenGate12cでOracleDatabase12c新機能(Invisible Column)は動作するのか

OracleDatabase12cの新機能であるInvisible Columnsの動作を説明します!
と言いたいところですが、私が尊敬するOracle ACEのWさんが機能の説明をブログに記載していました。

今更、私のような低レベルの人間が同じことを紹介しても。。。(泣)
私の愛してやまないOracleGoldenGateを絡めて動作を確認してみました。
10分程度で動作を確認しただけなので、細かいオペレーションを行っていませんがその結果を記載します。

結論から言うと何の問題もなく成功しました。

Invisible Columnsを12c⇒11gという意地悪な連携をするとどうなるか気になります。
(OracleGoldenGateが制御するか・・・ABENDするか・・・要望が多ければ試してみます)

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***OracleGoldenGate超簡単な解説
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<超簡単な用語解説>
1.Manager:OracleGoldenGateを管理するプロセス
2.Extract:データ抽出を行うプロセス
3.Replicat:データ反映を行うプロセス
4.TRAILファイル:OracleDatabaseでいうところのREDOに相当。
          データベースの変更情報を

<超簡単な処理順序>
[1]データ転送元:テーブルのデータを1行追加
[2]データ転送元:Extractが変更を認識してログからTRAILファイルを抽出
[3]データ転送元:データ転送先へTRAILファイルを送信
[4]データ転送先:ReplicatがTRAILファイルを受信
[5]データ転送先:テーブルのデータを1行追加

<超簡単なManagerの役割>
ExtractやReplicatが頑張っているのにManagerは給料泥棒!
と叫ぶ方もいるかもしれません。。。
でも、そんなことはないんですよ。
一生懸命、ExtractやReplicatを監視してくれている大事な方です。
ちなみにManagerが起動していないとExtractやReplicatは起動できません!

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***環境概要
**************************************************************
<データ転送元(from)>
サーバ:test05
DB:OracleDatabase12c
GoldenGate:OracleGoldenGate12c
ユーザ:ogguser
テーブル:ic
Invisible Columns対象列:INVCOL

<データ転送先(to)>
サーバ:test06
DB:OracleDatabase12c
GoldenGate:OracleGoldenGate12c
ユーザ:ogguser
テーブル:ic
Invisible Columns対象列:INVCOL

**************************************************************
***環境詳細
**************************************************************
<データ転送元(from)>
[oracle@test05 ogg3]$ /u01/app/oracle/product/12.1.0/db_1/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle Database 12c                                                  12.1.0.1.0
...
Patch description:  "Database Patch Set Update : 12.1.0.1.2 (17552800)"
...
OPatch succeeded.


[oracle@test05 ogg3]$ /u01/app/oracle/ogg3/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle GoldenGate Core                                               12.1.2.0.0このOracleホームには1の製品がインストールされています。
...
このOracleホームには仮パッチがインストールされていません。
...
OPatch succeeded.

<データ転送先(to)>
[oracle@test06 ogg3]$ /u01/app/oracle/product/12.1.0/db_1/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle Database 12c                                                  12.1.0.1.0
...
Patch description:  "Database Patch Set Update : 12.1.0.1.2 (17552800)"
...
OPatch succeeded.


[oracle@test06 ogg3]$ /u01/app/oracle/ogg3/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle GoldenGate Core                                               12.1.2.0.0このOracleホームには1の製品がインストールされています。
...
このOracleホームには仮パッチがインストールされていません。
...
OPatch succeeded.

**************************************************************
***動作検証
**************************************************************


<データ転送元(GoldenGateプロセス確認)>
[oracle@test05 ogg3]$ ggsci

GGSCI (test05) 1> info all

Program     Status      Group       Lag at Chkpt  Time Since Chkpt
MANAGER     RUNNING                                           
EXTRACT     RUNNING     ESALESAA    00:00:00      00:00:03    
EXTRACT     RUNNING     PSALESAB    00:00:00      00:00:02    



<データ転送先(GoldenGateプロセス確認)>
[oracle@test06 ogg3]$ ggsci

GGSCI (test06) 1> info all

Program     Status      Group       Lag at Chkpt  Time Since Chkpt
MANAGER     RUNNING                                           
REPLICAT    RUNNING     RSALESAB    00:00:00      00:00:05    



<データ転送元(テーブル作成&データ登録)>
[oracle@test05 ogg3]$ sqlplus ogguser/oracle
SQL> create table ic(no number primary key,name varchar2(10),invcol number invisible,biko varchar2(10));

表が作成されました。

SQL> insert into ic(no,name,biko) values(1,'name1','biko1');

1行が作成されました。

SQL> commit;

コミットが完了しました。

SQL> select * from ic;

NO NAME  BIKO
---------- ------------------------------ ------------------------------
1 name1  biko1

SQL> 
SQL> 
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)

SQL> set colinvisible on
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)
 INVCOL (INVISIBLE)    NUMBER


<データ転送先(テーブル確認&データ確認)>
[oracle@test06 ogg3]$ sqlplus ogguser/oracle
SQL> select * from ic;

NO NAME  BIKO
---------- ------------------------------ ------------------------------
1 name1  biko1

SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)

SQL> set colinvisible on
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)
 INVCOL (INVISIBLE)    NUMBER


<データ転送元(GoldenGateログ確認) trailのパージログを記載してしまいました・・・>
[oracle@test05 ogg3]$ cat /u01/app/oracle/ogg*/ggserr.log
2014-03-06 22:33:55  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/aa000001, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 2 > 1.


<データ転送先(GoldenGateログ確認) trailのパージログを記載してしまいました・・・
[oracle@test06 ogg3]$ cat /u01/app/oracle/ogg*/ggserr.log
2014-03-06 22:34:07  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/ab000002, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 4 > 2.
2014-03-06 22:34:07  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/ab000003, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 4 > 3.

2014年3月2日日曜日

Oracle VM VirtualBox 4.3.8 リリース

3桁目の数字が上がるだけなので、既存のVMに対する影響は少ないと思います。
ただ、VirtualBoxのバージョンアップを行うと、guest additionsをアップデートする必要があります。
使用頻度の高い仮想マシンから適用していくことをオススメします。

【ダウンロードURL】
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

2014年3月1日土曜日

2013年度「Oracle Real Application Clusters」のRAC構築数250組

2012年に自宅環境をOracle検証用として整備しました。
そのため2013年はRACを中心として検証を繰り返しました。

仮想環境ではありますが、ベースとなる仮想マシンはOSインストールされた状態です。

RAC構築手順としては・・・。
[1]ベースの仮想マシンをノード数コピー
[2]共有ディスクを作成して、全てのノードに接続
[3]RACのPC起動
[4]自作スクリプトに引数としてマシン名を指定して、ネットワーク、パッケージ、カーネルパラメータを自動設定して再起動
[5]任意のノードでGridインストール
[6]任意のノードでDatabaseインストール
[7]データベース構築

RAC環境を組む場合に便利なのが、DNS、DHCP、NFSを構築しておくことです。

この手順で細かいオプションを調整しながらRAC構築を繰り返しました。
その結果、1年で250組以上のRACを構築しました。
最大ノード数は16です。

Oracle RACに興味のある方は是非チャレンジしてください。

OracleMasterPlatinum取得時の年齢は24歳

ブログを移転しました。
https://awsbloglink.wordpress.com

資格取得に恵まれている環境でしたので、24歳で取得させていただきました。
24歳に取得してから様々なプロジェクトにおいて資格の効力を体感してきました。
Oracle技術者なら是非Platinumを目指してほしいです。
「そうでしたか・・・。Platinum取得者なら大丈夫ですね。」という安心感を持ってもらえるのは嬉しいです。