2014年3月23日日曜日

自宅でCisco機器を弄びませんか?

ブログを移転しました。
https://awsbloglink.wordpress.com

************************
***はじめに
************************

Oracle製品のエンジニアでもネットワークが分からないでは実務に支障がでます。
円滑に業務を進めることができるように、自宅で大変質素ではありますがネットワークを組んでいます。

「Oracle一本でネットワークは知らなくてもいい!」という強固な意志のある方は読み飛ばしていただければいいのですが、ネットワークを知っておきたいという方は、機器を購入して自宅で組んでみることをオススメします。

以降は、自宅でCisco機器を弄ぶために必要となる知識を、自分の環境を例にして説明します。

自宅のCisco機器の写真です。
ネットワークを組みなおす目的もあり配線を全て外しました。






************************
***機器一覧
************************

自宅で所有している機器一覧を掲載します。










************************
***ハードウェア換装
************************

機器一覧に記載されている「ハードウェア換装」というキーワードがピンとこない方がいるかと思います。

Cisco機器はPCなどと同様にハードウェア換装が可能です。
特に1812jという機器は、機体が比較的コンパクトなので、換装が容易です。

ハードウェア換装のポイントをパーツごとに紹介します。


[1]ファン

実務でCisco機器を使用している方ならあるあるネタですよね。
デフォルトのファンだと信じられないくらい煩いです。

PCパーツショップで売られている静音40角ファンが搭載可能です。
見違えるほど静かになるのでオススメです。


[2]コンパクトフラッシュ

デフォルトだと32MBや64MBの場合が多いです。
IOSやvlanの情報が格納されているのですが、複数IOSを格納すると、容量不足になります。

鬱陶しいので市販のコンパクトフラッシュ(カメラ用)に換装することをオススメします。
フォーマットはFAT16で行われるため2GBが限界です。
安いからと大きなサイズを選ぶと大変なことになります。

ただ、チャレンジャーである私は、あえて4GBのコンパクトフラッシュを購入してきました。
FAT16でフォーマットすると意味不明なメッセージが出るものの正常に処理は完了。

IOSやvlan.datなど色々なファイルを格納しましたが動作には支障ありません。
当たり前ですが・・・容量表示がビット反転してマイナス値が表示されます。
神経質な方にはオススメしません。


[3]メモリ

メモリはDDR2を使用すればOKです。
元々64MBだったので、512MBに換装しました。
換装方法はPCと同じなので、あまり難しくはありません。

なぜメモリを換装する必要があるのでしょうか?
理由はIOSに15.xを採用するとメモリ不足に陥るからです。

IOSの15.xはメモリ消費量が多いです。
64MBではメモリ不足で起動エラーとなり、128MBでも起動するようですが、ルーティング負荷がかかりキャッシュが増えると、メモリ不足になるという事例が報告されています。

そういう不安を解消するため余裕をもってメモリは512MBを採用しました。




************************
***Cisco機器を自宅で稼働させる場合の注意点
************************

体験談を掲載します。
参考になれば幸いです。


[1]動作音

デフォルトで動作させると近所迷惑になるのが心配になるくらい煩いです。
ハードウェア換装で記載しましたが、ファン換装は必須です。


[2]ブレーカー

一人暮らしであれば大丈夫だと思いますが、一般家庭の場合にはブレーカーが落ちる可能性があります。
家族暮らしなら40Aは欲しいところです。


[3]熱

台数にもよりますが私が所有している12台をフル稼働させると冬は暖房がいりません。
むしろ冷房をつけたくなるくらい暑く感じます。

冬はまだいいのですが、夏が問題です。。。
エアコンを20℃に設定しても熱が伝わってきます。

ご利用は計画的に。

[4]家族/友人/恋人からの冷たい眼差し

1台・2台であれば「勉強熱心」程度で済みます。
ただ、12台もならんでいる光景はなかなかの物です。

色々あり自宅に突然の訪問者が来たことがありました。
その時は「資格勉強したい技術者のために機器を用意して設定してあげているんだ」と、その場を凌いだ経験があります。
「指導しているんだ。凄いね★」という相手の安堵の表情と言葉が、私の胸を痛めたことは言うまでもありません。

基本は隠しておきましょう。大きなテレビ台を購入して、大きなテレビ台特有の無駄なスペースに機器を置くとばれにくくなると思います。

大量台数を設定する場合は強靭な精神力を




************************
***Cisco機器を使用して検証していること
************************

Cisco機器はバッファロー的なルータやスイッチと違い、初期状態は設定しないとLANケーブルを挿しても反応しません。
まずはIOSで初期設定を行い、IPアドレス、VLAN、ルーティングの設定を行います。
実際にパケットが相手に届くか確認したりします。(ping、traceroute...etc)

検証で一番楽しいのはリンクアグリゲーション、HSRP(VRRP)などの冗長化構成です。
これだけ台数があると単純に数珠つなぎにしても面白ありません。
冗長化構成でルーティングの切り替わる様子を確認すると楽しいです。




************************
***購入方法
************************

全てヤフオクで購入しました。
値段は数千円の物ばかりですが、2501は2台購入+BackToBackケーブル等(WAN接続)を行うため奮発して万を超えました。

WAN接続を試すのは色々とハードルが高いため、簡単に構築できるBackToBackケーブル接続がオススメです。WANのメトリック計算も行えるため勉強に最適です。




************************
***おわりに
************************

Ciscoの資格試験を受ける方にレンタルすることが多いです。
Ciscoの資格試験は全く受けたことがないため知らないのですが、受験範囲にピッタリの機器構成らしいです。

12台も持つ必要はありませんが、1台あるだけでIOSの操作が確認できるので、大変便利ですよ。
もしよければ検討してみてください。


0 件のコメント:

コメントを投稿