2014年8月5日火曜日

OracleDatabase12cR1(12.1.0.2) PDBを自動起動する方法

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***「OracleDatabase12cR1(12.1.0.2) 
***PDBを自動起動する方法」
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12.1.0.2ではSQL文を使用して制御可能となりました。
12.1.0.1まではトリガーを作成する必要があり非常に面倒でした。

【12.1.0.1】
=========================================================================
CREATE OR REPLACE TRIGGER auto_start_pdbs
 AFTER STARTUP ON DATABASE
BEGIN
 EXECUTE IMMEDIATE 'ALTER PLUGGABLE DATABASE ALL OPEN';
END auto_start_pdbs;
/
=========================================================================

【12.1.0.2】
=========================================================================
ALTER PLUGGABLE DATABASE ALL OPEN
/
ALTER PLUGGABLE DATABASE ALL SAVE STATE
/
=========================================================================

インメモリDBの機能追加などに注目が集まっておりますが、
トリガーの作成が必要ないため非常に便利な機能だと思います。

OracleGoldenGate12cを使用して、PDB単位の連携を行う場合に、
連携対象PDBにトリガーを作成するのが面倒でしたので・・・。

2014年3月25日火曜日

Oracle Grid Infrastructure 12c OUI 注意事項「ネットワーク・インターフェースの特定」

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***「ネットワーク・インターフェースの特定」
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Oracle Grid Infrastructure 12c OUIで以下の手順を実施すると、
「ネットワーク・インターフェースの特定」のプライベートがクリアされます。

[1]SCAN名、パブリック・ホスト名、仮想ホスト名を入力
[2]「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定をクリック
[3]SSH接続のOSパスワードを入力して設定を実行
[4]「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定をクリック

この事象はOracle Grid Infrastructure 11gでも発生する可能性があります。
※記憶が曖昧ですが同様の事象が起きたような気がします。

面倒ですが「ネットワーク・インターフェースの特定」を設定を再度行えば問題ありません。
かなり小ネタで気付かれていない方もいるかと思います。
GUIで設定した値はレスポンスファイルを出力して、
意図した内容が反映されているか確認することをオススメします。











2014年3月23日日曜日

自宅でCisco機器を弄びませんか?

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***はじめに
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Oracle製品のエンジニアでもネットワークが分からないでは実務に支障がでます。
円滑に業務を進めることができるように、自宅で大変質素ではありますがネットワークを組んでいます。

「Oracle一本でネットワークは知らなくてもいい!」という強固な意志のある方は読み飛ばしていただければいいのですが、ネットワークを知っておきたいという方は、機器を購入して自宅で組んでみることをオススメします。

以降は、自宅でCisco機器を弄ぶために必要となる知識を、自分の環境を例にして説明します。

自宅のCisco機器の写真です。
ネットワークを組みなおす目的もあり配線を全て外しました。






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***機器一覧
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自宅で所有している機器一覧を掲載します。










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***ハードウェア換装
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機器一覧に記載されている「ハードウェア換装」というキーワードがピンとこない方がいるかと思います。

Cisco機器はPCなどと同様にハードウェア換装が可能です。
特に1812jという機器は、機体が比較的コンパクトなので、換装が容易です。

ハードウェア換装のポイントをパーツごとに紹介します。


[1]ファン

実務でCisco機器を使用している方ならあるあるネタですよね。
デフォルトのファンだと信じられないくらい煩いです。

PCパーツショップで売られている静音40角ファンが搭載可能です。
見違えるほど静かになるのでオススメです。


[2]コンパクトフラッシュ

デフォルトだと32MBや64MBの場合が多いです。
IOSやvlanの情報が格納されているのですが、複数IOSを格納すると、容量不足になります。

鬱陶しいので市販のコンパクトフラッシュ(カメラ用)に換装することをオススメします。
フォーマットはFAT16で行われるため2GBが限界です。
安いからと大きなサイズを選ぶと大変なことになります。

ただ、チャレンジャーである私は、あえて4GBのコンパクトフラッシュを購入してきました。
FAT16でフォーマットすると意味不明なメッセージが出るものの正常に処理は完了。

IOSやvlan.datなど色々なファイルを格納しましたが動作には支障ありません。
当たり前ですが・・・容量表示がビット反転してマイナス値が表示されます。
神経質な方にはオススメしません。


[3]メモリ

メモリはDDR2を使用すればOKです。
元々64MBだったので、512MBに換装しました。
換装方法はPCと同じなので、あまり難しくはありません。

なぜメモリを換装する必要があるのでしょうか?
理由はIOSに15.xを採用するとメモリ不足に陥るからです。

IOSの15.xはメモリ消費量が多いです。
64MBではメモリ不足で起動エラーとなり、128MBでも起動するようですが、ルーティング負荷がかかりキャッシュが増えると、メモリ不足になるという事例が報告されています。

そういう不安を解消するため余裕をもってメモリは512MBを採用しました。




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***Cisco機器を自宅で稼働させる場合の注意点
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体験談を掲載します。
参考になれば幸いです。


[1]動作音

デフォルトで動作させると近所迷惑になるのが心配になるくらい煩いです。
ハードウェア換装で記載しましたが、ファン換装は必須です。


[2]ブレーカー

一人暮らしであれば大丈夫だと思いますが、一般家庭の場合にはブレーカーが落ちる可能性があります。
家族暮らしなら40Aは欲しいところです。


[3]熱

台数にもよりますが私が所有している12台をフル稼働させると冬は暖房がいりません。
むしろ冷房をつけたくなるくらい暑く感じます。

冬はまだいいのですが、夏が問題です。。。
エアコンを20℃に設定しても熱が伝わってきます。

ご利用は計画的に。

[4]家族/友人/恋人からの冷たい眼差し

1台・2台であれば「勉強熱心」程度で済みます。
ただ、12台もならんでいる光景はなかなかの物です。

色々あり自宅に突然の訪問者が来たことがありました。
その時は「資格勉強したい技術者のために機器を用意して設定してあげているんだ」と、その場を凌いだ経験があります。
「指導しているんだ。凄いね★」という相手の安堵の表情と言葉が、私の胸を痛めたことは言うまでもありません。

基本は隠しておきましょう。大きなテレビ台を購入して、大きなテレビ台特有の無駄なスペースに機器を置くとばれにくくなると思います。

大量台数を設定する場合は強靭な精神力を




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***Cisco機器を使用して検証していること
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Cisco機器はバッファロー的なルータやスイッチと違い、初期状態は設定しないとLANケーブルを挿しても反応しません。
まずはIOSで初期設定を行い、IPアドレス、VLAN、ルーティングの設定を行います。
実際にパケットが相手に届くか確認したりします。(ping、traceroute...etc)

検証で一番楽しいのはリンクアグリゲーション、HSRP(VRRP)などの冗長化構成です。
これだけ台数があると単純に数珠つなぎにしても面白ありません。
冗長化構成でルーティングの切り替わる様子を確認すると楽しいです。




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***購入方法
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全てヤフオクで購入しました。
値段は数千円の物ばかりですが、2501は2台購入+BackToBackケーブル等(WAN接続)を行うため奮発して万を超えました。

WAN接続を試すのは色々とハードルが高いため、簡単に構築できるBackToBackケーブル接続がオススメです。WANのメトリック計算も行えるため勉強に最適です。




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***おわりに
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Ciscoの資格試験を受ける方にレンタルすることが多いです。
Ciscoの資格試験は全く受けたことがないため知らないのですが、受験範囲にピッタリの機器構成らしいです。

12台も持つ必要はありませんが、1台あるだけでIOSの操作が確認できるので、大変便利ですよ。
もしよければ検討してみてください。


2014年3月22日土曜日

OracleGoldenGate12c ---OracleDatabase12cマルチテナント編--- part1「概要」

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***はじめに
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私はOracleGoldenGate(OGG)を実務および自宅で検証しています。
OGG12cを使用して、マルチテナントのデータ同期を行える環境を自宅に構築しました。

OGG12cを使用したマルチテナントのデータ同期構築に関する情報が非常に少ないことに気が付きました。
日本語サイトは皆無、英語サイトは微少ですが存在します。
ただし部分的に記載されているのみなので、マニュアルとにらめっこが必要となります。

実務ではマルチテナントのデータ同期は経験がないため、自宅で構築しました。
「そんなに変わらないだろう」と甘く見ていましたが、

OGG12cでマルチテナントを構築する際に、OGGおよびOracleDatabase技術者の作業の参考になればと思い、自宅の検証環境をベースに手順と解説を記載します。

※手順と解説の詳細については、本ブログの別記事として後日掲載いたします。
自宅環境にて、1から手順掲載用の環境を構築して、その際に使用したコマンド、パラメータ、エビデンスを掲載していくため、お時間をいただきたいと思います。




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***OGG12cマルチテナント構築のポイント
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OGGをご存じない方はピンとこないかもしれませんが、非常に重要ですので頭の片隅に入れておいてください。OGGのマニュアルに記載されている内容がほとんどですが、あちらこちらに飛び散っているため、必要な部分をまとめました。


[1]Extractのモード

OGG12cでは以下の2つから選択できますが、
マルチテナントを使用する場合は「統合キャプチャ」を使用することが必須となります。
●クラシック・キャプチャ
●統合キャプチャ

ちなみにクラシック・キャプチャの定義でExtractを起動すると以下のメッセージが表示され、ExtractのStatusがABENDEDになります。
OGG-06205: Invalid configuration for capturing changes from a container database.


[2]Replicatのモード

OGG12cでは以下の2つから選択できますが、
マルチテナントを使用する場合は「統合モード」を使用することが必須となります。
●非統合モード
●統合モード

OGGのマルチテナントの章では、Extractについては触れられていますが、なぜかReplicatについては触れられていません。
ただし、Replicatの非統合モードの条件には以下のように記載されているため、必然的に統合モードを使用することとなります。
「ターゲットOracleデータベースのバージョンがOracle 11.2.0.4より前の場合」


[3]データベース環境関連

データ同期の対象となるデータベースは、以下の属性を同一にする必要があります。
●文字セット
●ロケール
●大文字/小文字の区別

マニュアルには「...など」と記載されているため、業務で構築する場合には、サポートに問い合わせて、動作環境に問題ないか確認を行うことをオススメします。


[4]管理ユーザ

データベースに管理ユーザを作成する必要があります。
マルチテナントの場合、Extractがログマイニング・サーバと対話するため、ルート・コンテナ(cdb$root)に接続する必要となるからです。
そのため、管理ユーザはルート・コンテナにアクセスするため共通ユーザを作成してください。

OGG経験者の方に向けて、イメージが湧きやすいように例を記載します。
管理ユーザを「OGGADM」と仮定すると、それぞれのユーザ名は以下のようになります。
●マルチテナント以外の場合:OGGADM
●マルチテナントの場合:C##OGGADM


[5]tnsnames.ora

CDBおよびPDB接続用のためにtnsnames.oraを定義してください。


[6]GoldenGate権限付与

管理ユーザは、データベースの全てのコンテナにアクセスできる必要があります。
ルート・コンテナで以下のパッケージを実行する必要があります。

DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE('C##OGGADM',container=>'all')




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***手順と解説の詳細について
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概要を記載するだけでも相当な時間がかかりました。
詳細は、とりあえずコマンドを並べて構築できる手順の提示を最優先にすることも考えております。
構築した後にログ確認を行うことで理解できることも多々ありますので。




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***OGG12cマルチテナントを構築してみた感想
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ちなみにOGG12cマルチテナントを初めて構築した時にデータ同期を一通り確認するまでにかかった時間は22:00~翌14:00の16時間です。OGGを使用して、色々なパターンの異DB異OSのデータ同期環境を構築していますが、ここまで時間がかかったのは初めてです。
(連休だったことと、OGGを敬愛する技術者としての意地で、不眠不休で構築しました)

ボトルネックになった要因を分析しました。
●共通ユーザについての理解不足
●手順を実施する際に、CDB/PDBの接続先の間違い

個人的にDB12cの新機能で一番興味があるのはDataGuardの遠隔同期なので、マルチテナントを甘く考えていました・・・。OGG12cよりDB12cの方が理解不足でした。
時間はかかりましたが、おかげでマルチテナントについて強制的に勉強できたので前向きに考えています。

個人的にOGGを試す際に行っているやり方を記載します。
ベースとなるDB構築は別にして、OGGを構築して「データ同期」を確認するまでは一気にやりきることをオススメします。
OGGは設定する箇所が少ないため、一気にやることが可能で、体に定着するのでオススメです。
興味のある方は参考にしてください。




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***補足:マニュアルURL(ポイント)
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OGG12cマルチテナント構築に際して、色々なマニュアルを参照する必要があります。
油断するとすぐにマニュアルの無限ループに突入するので、URLだけでなく簡単な説明を記載しておきます。


[1]OGG12cにおけるマルチテナントの扱い方

とりあえずこの章を読みましょう。
「OGG12cマルチテナント構築のポイント」の元となった章です。
縦ディスプレイで見ているのですが、スクロールすることなく閲覧できるほどの少ない情報量なので目を通してみてください。
http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/GIORA/config_containerdb.htm#BDCFDFDE


[2]Extract/Replicatの概要

OGGの主要プロセスであるExtractとReplicatの説明が記載されています。
http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/GIORA/process_mode.htm#CBDFHBIB


[3]マルチテナント

マルチテナントの概要が記載されています。
共通ユーザについても記載されていますので、マルチテナント絡みで困った場合に一読をオススメします。
http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/server.121/b71301/cdb_intro.htm#BHCIJAJE
http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/network.121/b71285/users.htm#CIHGGGJC




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***補足:マニュアルURL(母体)
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DBとOGGのマニュアルのルートURLです。
出来ればマニュアルをダウンロードしてローカルで、いかなる状況でも参照できるようにしておくことをオススメしておきます。


[1]Oracle GoldenGate 12c (12.1.2) ドキュメント・ライブラリ

http://docs.oracle.com/cd/E51849_01/gg-winux/index.html


[2]Oracle Database 12cリリース1 (12.1) ドキュメント

http://docs.oracle.com/cd/E49329_01/nav/portal_3.htm




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***補足:用語解説
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[1]マルチテナント

マルチテナントとは、OracleDatabase12cの新機能「マルチテナント・コンテナ・データベース」のことです。

・11gまでのデータベースは1つのインスタンスに1つのデータベースが紐付いていました。
・12cのマルチテナントでは1つのインスタンスに複数のデータベースが紐付く形となります。

ちなみに12cでマルチテナントを使用しない場合は、11gまでと同じ方式のデータベース構築が可能です。


マルチテナントについては、検索サイトで検索すると、公式サイトのマニュアルや企業/個人の検証結果など大量に出てきますので、そちらを参考にしてください。

マルチテナントを使用するには、OracleDatabase12cのEnterpriseEditionを購入して、更にオプション「Oracle Multitenant」を追加購入する必要があります。


[2]OracleGoldenGate

OracleGoldenGateとは異機種間データ同期を行えるソフトウェアです。

GoldenGateという製品は、元々GoldenGate社が所有していた製品です。
Oracle社がGoldenGate社を買収して、OracleGoldenGateとして「Oracle Fusion Middleware」に組み込みました。

2014/1/30に最新バージョンであるOracleGoldenGate12cの発売が開始されました。
技術情報が非常に少ないため、実務で導入する場合は、各種研修の受講をオススメします。

2014年3月18日火曜日

OracleGoldenGate12cインストール手順

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OracleGoldenGate12cのインストール手順を記載します。
非常に簡単なのでインストールだけでも試してみてください。

OracleGoldenGateはデーベースの種類によりインストーラーが異なりますので、
使用するデータベースの種類に合わせてダウンロードする物を間違えないようにしてください。



*****************************
***********インストール手順***********
*****************************


1.OracleGoldenGateのインストールディレクトリにある「runInstaller」を起動します。


2.インストールするOracle Databaseのバージョンを選択します。


3.ソフトウェアのインストールディレクトリを指定します。
 (Managerは後で構成できるので、今回は設定していません。)


4.サマリーを確認して問題なければ「インストール」をクリックします。


5.インストールが進行するため終了するまで待ちます。


6.「Oracle GoldenGateのインストールが完了しました。」が表示されたら「閉じる」をクリックします。インストールは完了です。


7.GoldenGateのルートディレクトリに移動します。


8.コマンド「ggsci」を実行してログインできることを確認します。

2014年3月16日日曜日

OracleGoldenGate11gの日本語試験の開始を待つ

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11gの日本語試験は開始されないまま、12cの試験が出そうな予感。
とりあえず12cが出たら受けます。

2014年3月13日木曜日

ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c 試験開始(2014/3/27)

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Oracle Master Gold(9i,10g,11g)取得者が対象となります。
Gold取得者の方は是非アップグレードを!

参考書は0なのでマニュアルと戦うことになるとは思いますが・・・。

詳細は以下を確認してください。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=5001&get_params=p_exam_id:1Z0-060

2014年3月12日水曜日

本番障害で大爆笑が起きた珍事

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7年前に建築関係のシステムに参画した時の話です。
私はDBAに従事しておりカットオーバーしてプレ本番をしている段階でした。
(厳密に言うと社内の人が評価をしている状態)
DBAは、論理設計、物理設計が終わって、バックアップや性能レポートの作成、SQLの質問などを対応する状況でしたが、比較的落ち着いていました。
ただ、開発チームは頻発するバグや追加要件の対応に終われいて疲弊しており、エンドユーザーもイライラして緊張感MAXでした。

そんな状況で・・・AP、DBサーバのCPUがベタ張り状態になり動作不能に。
数十人のエンドユーザーが環境を使用しているため、事態に気付いたエンドユーザーの部長が、
どなりこんできました。
リソース不足ではなく開発チームのPGなのは予想できましたが、
当然のことながら原因追及をしなくてはなりません。

APはWebLogic(当時はBEA)。DBはOracle10gR2。


どう考えてもSQLだろうと推測して、激重状況でしたが、
EMのパフォーマンス統計を閲覧したところ、1つのSQLがDBを占有していました。
イメージ図で行くと、こんな感じの単純なSQLでした。
==========================
select *
from a , b , c
where b.code = c.code
and c.kbn = '1'
==========================

SQL文を知っている方ならダメな点にすぐ気付くと思います。
aというテーブルがbテーブル/cテーブル連合軍と直積しているんですね。
(簡単に言うと掛け算)

条件の書き忘れという単純なSQLですので、実行計画なんて見るまでもない完全なバグ。
これは部長に言ったら怒鳴り散らすだろうなと思ったんですが、言い訳を考えるためにSQL統計を
覗いたら行が凄いことに・・・
SQL統計
行:3,500,000,000,000 (3兆5千億件)
大きいテーブルで1,000万件、DWHの最大テーブルで1億件程度だったので、
この件数は破格すぎて言葉を失いました。


ただ、これを物凄い真面目な顔して報告したら、部長の怒りが少しは収まらないかなと思い・・・
とりあえず言ってみることにしました。
(どうせ怒られるんだから)

私「部長、原因がわかりました!PGから3兆5千億件のデータ取得が走っているため、
  終わるまでもうしばらく時間がかかると思います。しばらくお待ちください!」
  (終わるわけないのは重々承知)

これを言ったらプロジェクトルームが大爆笑。
エンドユーザーの課長が笑っていたため、空気を読んでくれたのかSIer側も大爆笑。


肝心の部長も・・・「一体、何をしようとしてそんなことになったのかな(笑)」と、
激怒していた部長の表情がやわらぎました。(呆れていました)

これは最後の畳み掛けとしてPGを書いた人間に理由を聞くしかないと思い、
PGを書いた人に何をしようとして、このSQL文を書いたのか?と尋ねました。

PGの回答
「家の建築に使用する扉の一覧を表示しようとしました」

部長
「弊社は取り扱っている製品が多いから、扉については他社に負けない在庫を所有しているな(笑)」


これで完全に突破口が見えたので、
「該当SQLを停止して、APとDBをサーバごと再起動して、テスト再開を提案」
許可がおりたので、即刻実行して、テストを再開して乗り切りました。
PGには厳重注意しましたが・・・。


こういう事態にならないようにリソースマネージャーを定義していたのですが、
バッチ処理などが並行して走るため、リソースの制限は本番まで止めておいてください
という指示されていたため、言い訳もなんとかたちました。


本番障害で大爆笑という珍事でした。
SQL文は条件がきちんとつながっているか確認しましょう。
ビッグデータ時代だから、件数は大したことないが、それでも建築資材を選ぶシステムで、
3兆5千億件はありえないですよね。。。

IT屋には演技力も必要というのが私の持論です。

2014年3月9日日曜日

ITエンジニアがWordよりExcelを好む理由

IT業界に携わるエンジニアの方でドキュメントの作成を経験したことがない方はいないと思います。
私の経験では職種問わず「やっぱりWordよりExcelの扱いやすいよ」と愚痴をこぼしている方をよく見かけます。
そして、そういう意見が出る方の言い分は「勝手に番号が採番されるから嫌」というWordの機能を把握していないだけなのでは・・・と感じることが多々あります。

確かに何も設定しない状態で、まっさらな状態からWordで資料を作ると、かなり面倒です。
ただ、大体のベンダー(SIer)は定型フォーマットを定義していますから、その定型フォーマットの仕様さえ把握すれば、そこまで面倒ではないと思います。

Wordは文章校正、章の自動採番、改ページ位置の調整など、Excelを使用すると手作業が入りそうな部分を自動で行ってくれため、非常に便利ですよ。

だからといってExcelを使う場面が少なくなるということは絶対ありません。
私はOracleエンジニアなのですが、Excelを使用するシーンとして真っ先に思いつくのはパラメータシートを作成する時です。

[パラメータシート(一部)]
基本情報(サーバ名、データベース名、インスタンス名 ...etc)
初期化パラメータ
各種ファイルの格納場所
ネットワークファイル(tns、listener ...etc)

例えば、顧客に対してのドキュメントの納品を例にすると、
パラメータシートだけでは設計書としては不十分だと思います。
そういう時にWordを使用して、要件、構成、根拠を記載して、その後に別紙としてパラメータシート(Excel)を参照するように文章構成すれば問題ないと思います。


2014年3月6日木曜日

OracleGoldenGate12cでOracleDatabase12c新機能(Invisible Column)は動作するのか

OracleDatabase12cの新機能であるInvisible Columnsの動作を説明します!
と言いたいところですが、私が尊敬するOracle ACEのWさんが機能の説明をブログに記載していました。

今更、私のような低レベルの人間が同じことを紹介しても。。。(泣)
私の愛してやまないOracleGoldenGateを絡めて動作を確認してみました。
10分程度で動作を確認しただけなので、細かいオペレーションを行っていませんがその結果を記載します。

結論から言うと何の問題もなく成功しました。

Invisible Columnsを12c⇒11gという意地悪な連携をするとどうなるか気になります。
(OracleGoldenGateが制御するか・・・ABENDするか・・・要望が多ければ試してみます)

**************************************************************
***OracleGoldenGate超簡単な解説
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<超簡単な用語解説>
1.Manager:OracleGoldenGateを管理するプロセス
2.Extract:データ抽出を行うプロセス
3.Replicat:データ反映を行うプロセス
4.TRAILファイル:OracleDatabaseでいうところのREDOに相当。
          データベースの変更情報を

<超簡単な処理順序>
[1]データ転送元:テーブルのデータを1行追加
[2]データ転送元:Extractが変更を認識してログからTRAILファイルを抽出
[3]データ転送元:データ転送先へTRAILファイルを送信
[4]データ転送先:ReplicatがTRAILファイルを受信
[5]データ転送先:テーブルのデータを1行追加

<超簡単なManagerの役割>
ExtractやReplicatが頑張っているのにManagerは給料泥棒!
と叫ぶ方もいるかもしれません。。。
でも、そんなことはないんですよ。
一生懸命、ExtractやReplicatを監視してくれている大事な方です。
ちなみにManagerが起動していないとExtractやReplicatは起動できません!

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***環境概要
**************************************************************
<データ転送元(from)>
サーバ:test05
DB:OracleDatabase12c
GoldenGate:OracleGoldenGate12c
ユーザ:ogguser
テーブル:ic
Invisible Columns対象列:INVCOL

<データ転送先(to)>
サーバ:test06
DB:OracleDatabase12c
GoldenGate:OracleGoldenGate12c
ユーザ:ogguser
テーブル:ic
Invisible Columns対象列:INVCOL

**************************************************************
***環境詳細
**************************************************************
<データ転送元(from)>
[oracle@test05 ogg3]$ /u01/app/oracle/product/12.1.0/db_1/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle Database 12c                                                  12.1.0.1.0
...
Patch description:  "Database Patch Set Update : 12.1.0.1.2 (17552800)"
...
OPatch succeeded.


[oracle@test05 ogg3]$ /u01/app/oracle/ogg3/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle GoldenGate Core                                               12.1.2.0.0このOracleホームには1の製品がインストールされています。
...
このOracleホームには仮パッチがインストールされていません。
...
OPatch succeeded.

<データ転送先(to)>
[oracle@test06 ogg3]$ /u01/app/oracle/product/12.1.0/db_1/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle Database 12c                                                  12.1.0.1.0
...
Patch description:  "Database Patch Set Update : 12.1.0.1.2 (17552800)"
...
OPatch succeeded.


[oracle@test06 ogg3]$ /u01/app/oracle/ogg3/OPatch/opatch lsinventory
...
Oracle GoldenGate Core                                               12.1.2.0.0このOracleホームには1の製品がインストールされています。
...
このOracleホームには仮パッチがインストールされていません。
...
OPatch succeeded.

**************************************************************
***動作検証
**************************************************************


<データ転送元(GoldenGateプロセス確認)>
[oracle@test05 ogg3]$ ggsci

GGSCI (test05) 1> info all

Program     Status      Group       Lag at Chkpt  Time Since Chkpt
MANAGER     RUNNING                                           
EXTRACT     RUNNING     ESALESAA    00:00:00      00:00:03    
EXTRACT     RUNNING     PSALESAB    00:00:00      00:00:02    



<データ転送先(GoldenGateプロセス確認)>
[oracle@test06 ogg3]$ ggsci

GGSCI (test06) 1> info all

Program     Status      Group       Lag at Chkpt  Time Since Chkpt
MANAGER     RUNNING                                           
REPLICAT    RUNNING     RSALESAB    00:00:00      00:00:05    



<データ転送元(テーブル作成&データ登録)>
[oracle@test05 ogg3]$ sqlplus ogguser/oracle
SQL> create table ic(no number primary key,name varchar2(10),invcol number invisible,biko varchar2(10));

表が作成されました。

SQL> insert into ic(no,name,biko) values(1,'name1','biko1');

1行が作成されました。

SQL> commit;

コミットが完了しました。

SQL> select * from ic;

NO NAME  BIKO
---------- ------------------------------ ------------------------------
1 name1  biko1

SQL> 
SQL> 
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)

SQL> set colinvisible on
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)
 INVCOL (INVISIBLE)    NUMBER


<データ転送先(テーブル確認&データ確認)>
[oracle@test06 ogg3]$ sqlplus ogguser/oracle
SQL> select * from ic;

NO NAME  BIKO
---------- ------------------------------ ------------------------------
1 name1  biko1

SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)

SQL> set colinvisible on
SQL> desc ic
 名前                                    NULL?    型
 ----------------------------------------- -------- ----------------------------
 NO   NOT NULL NUMBER
 NAME    VARCHAR2(10)
 BIKO    VARCHAR2(10)
 INVCOL (INVISIBLE)    NUMBER


<データ転送元(GoldenGateログ確認) trailのパージログを記載してしまいました・・・>
[oracle@test05 ogg3]$ cat /u01/app/oracle/ogg*/ggserr.log
2014-03-06 22:33:55  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/aa000001, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 2 > 1.


<データ転送先(GoldenGateログ確認) trailのパージログを記載してしまいました・・・
[oracle@test06 ogg3]$ cat /u01/app/oracle/ogg*/ggserr.log
2014-03-06 22:34:07  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/ab000002, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 4 > 2.
2014-03-06 22:34:07  INFO    OGG-00957  Oracle GoldenGate Manager for Oracle, mgr.prm:  Purged old extract file /u01/app/oracle/ogg3/dirdat/ab000003, applying UseCheckPoints purge rule: Oldest Chkpt Seqno 4 > 3.

2014年3月2日日曜日

Oracle VM VirtualBox 4.3.8 リリース

3桁目の数字が上がるだけなので、既存のVMに対する影響は少ないと思います。
ただ、VirtualBoxのバージョンアップを行うと、guest additionsをアップデートする必要があります。
使用頻度の高い仮想マシンから適用していくことをオススメします。

【ダウンロードURL】
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

2014年3月1日土曜日

2013年度「Oracle Real Application Clusters」のRAC構築数250組

2012年に自宅環境をOracle検証用として整備しました。
そのため2013年はRACを中心として検証を繰り返しました。

仮想環境ではありますが、ベースとなる仮想マシンはOSインストールされた状態です。

RAC構築手順としては・・・。
[1]ベースの仮想マシンをノード数コピー
[2]共有ディスクを作成して、全てのノードに接続
[3]RACのPC起動
[4]自作スクリプトに引数としてマシン名を指定して、ネットワーク、パッケージ、カーネルパラメータを自動設定して再起動
[5]任意のノードでGridインストール
[6]任意のノードでDatabaseインストール
[7]データベース構築

RAC環境を組む場合に便利なのが、DNS、DHCP、NFSを構築しておくことです。

この手順で細かいオプションを調整しながらRAC構築を繰り返しました。
その結果、1年で250組以上のRACを構築しました。
最大ノード数は16です。

Oracle RACに興味のある方は是非チャレンジしてください。

OracleMasterPlatinum取得時の年齢は24歳

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資格取得に恵まれている環境でしたので、24歳で取得させていただきました。
24歳に取得してから様々なプロジェクトにおいて資格の効力を体感してきました。
Oracle技術者なら是非Platinumを目指してほしいです。
「そうでしたか・・・。Platinum取得者なら大丈夫ですね。」という安心感を持ってもらえるのは嬉しいです。

2014年2月27日木曜日

Red Hat Enterprise Linux 6におけるrunInstaller文字化け対策

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「runInstallerの文字化け」について、これで何度目ですか・・・と言うほど、現場の技術者から質問を受けます。本日も同様の問い合わせを受けたので、お困りの方が多いと判断し、対策方法を記載します。参考になれば幸いです。

対策案2を実施した場合、インストール後にdbcaやnetca実行した場合も文字化けします。
これについても対策方法がありますので、別の投稿で対策方法を記載いたします。


===================
==========変更履歴
===================


2016/06/06(月) : Red Hat Enterprise Linux 7でも発生いたします。
              対策はRed Hat Enterprise Linux 6と同様となります。

2016/06/06(月) : dbca,netca,asmcaの文字化け対策を追記(JRE_HOME書き換え)


===================
==========概要
===================


【現象】
Red Hat Enterprise Linux 6にOracle DatabaseやOracle Grid InfrastructureのrunInstallerを起動すると文字化けを起こします。

11gのインストーラーは、ほぼ全てが対象となります。
12cのインストーラーは、リリースされた時期により対策が施されており日本語が正しく表示されます。
※インストーラーを実際に起動して状況を確認してください。

※Red Hat Enterprise Linux 6をベースとしたOS(Oracle Enterprise Linux 6 ...etc)でも同様の現象が発生します。

<現象発生時の画面ハードキャプチャ>























【原因】
Oracle製品に含まれているJREの日本語パッケージがOSに合わないためと推測されます。

【対策】
対策案1:LANG=Cを指定してからrunInstallerを起動します。(言語が英語になります)
対策案2:JREを別途インストールして、runInstallerにJREのパスを個別で指定します。


===================
========== 対策案1
===================



[1]コマンドラインでLANG=Cを指定してください。























[2]runInstallerを実行してください。






















[3]英語でインストーラーが起動します。





















===================
========== 対策案2
===================



[1]JREをダウンロードしてサーバに格納してください。


[2]JREをインストールします。























[3]JREがインストールされていることを確認します。






















[4]runInstallerを起動します。(JREを個別指定)






















[5]日本語でインストーラーが起動します。






















===================
==========JRE_HOME書き換え
===================

dbca、netca、asmcaをviで開いて、JRE_HOMEの値を以下のように書き換えます。

JRE_HOME=/usr/lib/jvm/jre

===================
==========その他
===================


【特記事項】
My Oracle Support(サポート)の情報は一切使用しておりません。
サポートから対策を受けたい場合は、サポート契約していることを確認してOracle My Supportに問い合わせをお願いします。
なお、サポートの情報の公開は規約違反のため掲載することはできません。
無論、この記事にサポートで得た情報は一切使用しておりません。


2014年2月25日火曜日

Oracle認定資格 Javaの人気急上昇中

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SUNが所有していたJavaを買収したOracle社が、資格もSUNから引き継ぎ、Oracle認定資格に合わせて整備しました。
データベース管理者トラックでお馴染みのBronze~Goldというキーワードを資格名に含めたため、資格のランクが分かりやすいです。

オープン系ではデファクトスタンダートに上り詰めたJava。
そのJavaの資格が整備され、技術者の資格取得意欲が向上しています。
私の身近では、若手の技術者はもちろんのこと、10年戦士、20年戦士と呼ばれるベテランも資格取得をしようと勉強しています。
近年のOracle認定資格でネックとなる研修受講の必要がないことも意欲を高めている要因となっているようです。

この勢いはJavaの求人の募集要件にも表れています。
以前は、実務経験重視で資格は募集要件に含まれていませんでした。
ところがJava資格の整備により、企業も関心を示しているのか「Java認定資格取得者」という記述を見かけるようになりました。
私の予想ですが、Java認定資格取得者を募集要件に含めていく求人は増えていくと思います。
その理由は、Java技術者の急速な増加によりJava技術者が市場に溢れています。
求人を募集するにしても、単にJavaの実務経験だけでは能力の選別が難しくなり、篩をかける意味でもJava認定資格取得者を重視するのではないでしょうか?

さて、こういうお話をすると「面接に持ち込めれば、話術と技術力で余裕ですから」という素晴らしい発言をする方がいます。
全くもってその通りです。結果的に面接で結果を出せなければ、まず間違いなく不合格となります。

ただ、、、面接に持ち込む前に書類選考という山場を突破しなければなりません。
仮に10年、20年、Javaの経験があっても、他に候補者がいると面接者を選定しなければなりません。その時に求人情報で積極的にJava認定資格取得者を優遇している場合、書類選考で落とされることになります。篩にかけられるタイミングは何も面接時だけとは限らないということです。

現在の職場で一生食べていけるという自信がない方は資格取得を検討してみてください。

Javaではありませんが、データベース管理者トラックのOracleMasterGoldを取得していないために書類選考で片っ端から落とされていた方を見たことがあります。私は一緒にお仕事をしたことがあるので、能力的に問題ないのは分かっています。
ただ、初見の企業はそんなこと知ったこっちゃありません。経歴が充実していても、資格がないために落とされるということが現実にあるということです。この事実を否定して資格取得を避けると、キャリアアップを目指して転職する際にストレスの溜まる状況に追い込まれます。

長文になりましたが資格を取得するのは本人の自由です。
私の経験談、市場の評価を考慮して、資格取得に本腰を入れるのも悪くないと思います。

余談ですがJavaの資格には、直接の上位ルートとして制定されていませんが、データベース管理者トラックのOracleMasterPlatinumに相当する試験があります。
資格名「Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect」です。
試験内容は、ピアソンVUEで受験する選択式試験に始まり、小論文、プログラミング課題、研修受講と鬼のようなカリキュラムです。(しかも全て英語)
Javaに自信のある方はもしよければ腕試しにどうぞ。

[資格体系]
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7
Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7

[Goldの更に上]

Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect


2014年2月24日月曜日

Oracle VM VirtualBoxを完全バックアップ/完全リカバリする方法

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仮想ソフト「Oracle VM VirtualBox」を完全バックアップ/完全リカバリする方法を紹介いたします。 

<変更履歴>
2016/01/04(月):追記「Windows10アップグレード時の注意点」


<ネットでよく見るバックアップ手法> 


従来の「Oracle VM VirtualBox」のバックアップとして有名な手順としては以下の2つです。
手順の詳細については、Googleで「VirtualBox バックアップ」で検索してください。
[1]スナップショット
[2]仮想アプライアンス エクスポート/インポート

VirtualBoxが提供している正式な機能ではありますが欠点があります。

[1]スナップショット
 ある時点を静止点として、チェックポイントを取れるため、何らかの理由でロールバックしたい場合に有効です。
 ただし、チェックポイントはバックアップというより、静止点をベースとしてロールバックすることが目的のため、バックアップとしては不十分です。
 (VMware ESXiなどのスナップショットの注意書きには「バックアップとしては使用できません」と書かれています)

[2]仮想アプライアンス エクスポート/インポート
 バックアップとしての正式な方法です。他のPCで稼働しているVirtualBoxにインポートすれば仮想マシンの復元が可能です。
 ただし、複数のPCで一つの共有ディスクを使用している環境で、仮想アプライアンス エクスポートを行うと、仮想マシンに共有ディスクが含まれてしまいます。
 この場合、共有ディスクを一旦デタッチして、仮想マシンをエクスポートして、共有ディスクのバックアップを取得する必要があります。
 (Oracle RACを共有ディスクで組んでいる場合などが該当します)


<完全バックアップ/完全リカバリとは> 


私個人が勝手に定義した名前です。
サポートされているやり方ではないと思いますのでサポートは受けられないと思います。
VirtualBoxは最近になり商用利用が許可されましたが、個人利用が大多数です。
とりあえずバックアップを取得したい場合に、非常に便利な手法ですので興味のある方は試してみてください。

本題ですが、完全バックアップとは、「Oracle VM VirtualBox」のバックアップを、仮想マシン単位ではなく、仮想環境丸ごとバックアップする方法です。
完全バックアップした仮想マシンを他のPCで復元も可能です。
(※同じ構成のPCではない場合、復元の際にコツがいります)

完全バックアップの手順はWindows7を前提としています。
他のOSで使用する場合は、動作確認を行っていないため注意してください。

<完全バックアップ手順> 


[1]「Oracle VM VirtualBox」で稼働している仮想マシンを全て停止
[2]「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の停止
[3]「Windows タスクマネージャー」 ⇒ 「プロセス」を確認して「VBoxSVC.exe」が存在しないことを確認
  (「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の停止後、15秒くらいで消えるはずです)
[4]以下のファイルまたはフォルダをバックアップHDDに退避
 [A]C:\Users\$ユーザ名\.VirtualBox\VirtualBox.xml
 [B]仮想マシンのフォルダ全部(仮想マシンのルートディレクトリを丸ごとが理想)


<完全リカバリ手順> 


[1]「Oracle VM VirtualBox」で稼働している仮想マシンを全て停止

[2]「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の停止

[3]「Windows タスクマネージャー」 ⇒ 「プロセス」を確認して「VBoxSVC.exe」が存在しないことを確認
  (「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の停止後、15秒くらいで消えるはずです)

[4]バックアップしたファイルまたはフォルダをバックアップHDDから元の場所にコピー
 [A]C:\Users\$ユーザ名\.VirtualBox\VirtualBox.xml(上書き)
 [B]仮想マシンのフォルダ全部


<実行例>


私の環境で実際に行っているバックアップ手順を記載します。
ポイントはバックアップディスクの最上位フォルダに、バックアップ対象のドライブ名を作成します。
(CドライブならCというフォルダを作成。これで、どのフォルダをバックアップしたか分かりやすくなります。)

***各種ファイルの場所***
<input>
VirtualBox.xmlの場所:C:\Users\may\.VirtualBox\VirtualBox.xml
VirtualBoxの仮想マシン格納場所(HDD):S:\vm\registory(配下にフォルダやファイルあり)
VirtualBoxの仮想マシン格納場所(SSD):U:\vm\registory(配下にフォルダやファイルあり)
<output>
バックアップディスク構成(HDD):Y:\C、Y:\S、Y:\U

***手順***
[1]「Oracle VM VirtualBox」で稼働している仮想マシンを全て停止
[2]「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の停止
[3]「Windows タスクマネージャー」 ⇒ 「プロセス」を確認して「VBoxSVC.exe」が存在しないことを確認
[4] Windowsのファイル同期コマンド「robocopy」を使用して各種ファイルを、バックアップディスクに同期
  (バッチファイルを作成して全てのフォルダを同期するコマンドを書いておきます。)
  (robocopyを使用すると変更のあったファイルのみデータ転送が行われるため同期処理が短縮されます)

***結果***
<バックアップディスクの構成>
Y:\C\Users\may\.VirtualBox\VirtualBox.xml
Y:\S\vm\registory(配下にフォルダやファイルあり)
Y:\U\vm\registory(配下にフォルダやファイルあり)


<応用情報>


●リカバリ時にバックアップ時と異なる場所に仮想マシンをリカバリしたい場合 
・VirtualBox.xmlをテキストエディタで開いて、ディレクトリを復元したい場所に書き換えてください。
・VirtualBox.xmlのタグ「MachineEntry」の要素「src」で記述されている内容が変更対象となります。

●リカバリ時にバックアップ時と異なる場所に仮想マシンの仮想ディスクをリカバリしたい場合(高度) 
・VirtualBox.xmlのタグ「MachineEntry」の要素「src」に記述されているxmlを開いてください。
・xmlの中にタグ「HardDisk」の要素「location」という記述部分を、仮想ディスクの格納場所を指定してください。
・仮想マシンのxmlと同じ場所に仮想ディスクがある場合、ファイル名しか表示されていません。

●リカバリ時の注意事項1(VirtualBoxバージョン)
・バックアップした時のVirtualBoxのバージョンとリカバリする時のVirtualBoxのバージョンは合わせてください。
・VirtualBox.xmlの解釈がバージョンにより異なる場合があります。
・VirtualBox4.2と4.3では構文に若干の違いがあるようです。
・できれば詳細なバージョン4.3.xのxの部分も合わせた方がいいです。

●リカバリ時の注意事項2(ハードウェア構成の異なるPCへのリカバリ)
・CPUやメモリ、HDDが変わっても、あまり影響が出ることはありません。
・問題はイーサネット(NIC)が変わる場合。
・リカバリ実行後に「Oracle VM VirtualBox マネージャー」を起動するとNICが認識できないエラーがでる場合があります。
・仮想マシンは認識できているため、NICの変更をGUIで変更するか、VBoxManageコマンドを使用してNICを変更してください。

●VBoxSVC.exeとは
・正式なプロセス情報はありませんが、VirtualBoxマネージャーおよび仮想マシンが起動している場合に常駐しています。
・手順にて、このプロセスを止める必要がある理由は、VirtualBoxマネージャーで仮想マシンの構成変更を行った内容を、プロセス終了時にxmlファイルに書き出しを行うためです。
・もしVBoxSVC.exe起動中にVirtualBox.xmlをテキストエディタで修正しても、VBoxSVC.exeプロセスの終了処理が走るとVirtualBox.xmlが元に戻ります。

●VirtualBoxのプロセス
VBoxSVC.exe以外の代表的なプロセスを紹介します。
・VBoxNetDHCP.exe:VirtualBoxのDHCPをサポートします。
・VirtualBox.exe:仮想マシン単位に起動するプロセスです。


<Windows10アップグレード時の注意点>

VirtualBoxをインストールしたWindowsを10にアップグレードする場合の注意点。
Windows 7⇒Windows 10にアップグレードした場合を実施した結果となります。

●ユーザ名が変更されます。
アップグレード前「C:\Users\$ユーザ名\.VirtualBox\VirtualBox.xml」
アップグレード後「C:\Users\$ユーザ名2\.VirtualBox\VirtualBox.xml」
※ユーザ名に「2」など連番が付与されます。
 環境により異なる可能性があるためVirtualBox.xmlのパスを確認してください。
※バックアップスクリプトを使用している場合などはパスの変更が必要となります。

●VirtualBoxホストオンリーアダプタの名前変更がされる可能性があります。
アップグレード前「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」
アップグレード後「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter #2」
VirtualBoxの管理画面から存在するVirtualBoxホストオンリーアダプタ名を指定してください。
※VirtualBoxをアンインストール⇔インストールを繰り返していた直後に
 アップグレードしたため必ず発生するか不明です。
※VirtualBoxホストオンリーアダプタが存在しない場合は、
 VirtualBox.exeを起動するとアダプタが存在しない旨の警告が表示されます。

<あとがき>


VirtualBox1.6から使用してきた経験を記述しました。
VBoxManageコマンドを駆使するとさらにVirtualBoxライフが快適になります。
この情報が参考になれば、これほど嬉しいことはありません。

virtualbox5でも使用できる手順となります。

参考書がないOracle認定資格の受験対策

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<Oracle認定資格>


Oracleの認定資格の代表といえば、OracleMasterが有名です。


OracleMasterであれば試験対策が充実しています。
<代表的な試験対策>
[1]黒本:翔泳社が発売しているBronze~Goldまでの対策本
[2]iStudy:システム・テクノロジー・アイが発売している問題演習ソフト
(私もOracleMasterのBronze~Goldを受験する際に使用しました。)


本題に入りますが、OracleMaster以外のOracle認定資格があることはご存知ですか?
URL:http://www.oracle.com/jp/education/certification/examlist-172597-ja.html


URLを見てもらうとわかりますが、凄い量の資格が存在しています。
Oracle製品を取り扱うエンジニアが多数いて、その大多数がDatabaseだと思います。
ただ、最近はOracleがM&Aを行い、良質な製品をOracle製品に組み込んでいます。
拡大したOracle製品の技術者育成もかねて、資格が拡大したと思われます。
正直なところ知名度は、主流であるOracleMasterに比べると落ちます。
ですが、Oracleに力を入れているSIer、ソフトハウスでは、OracleMaster以外のOracle認定資格も評価しています。
もし自分の取り扱う製品が資格として制定されているのであれば、取得を検討してみるといいです。


ただし、ネックなことが一つあります。
それは試験対策が充実していないことが挙げられます。
黒本&iStudyがなく、完全な独学となります。


充実した試験対策に慣れている方は、環境面に不安を感じて受験を回避してしまう方も多いです。
でも考えてもみてください。これだけ環境面に不利な状況なので、受験に臨む方が少ないはずです。
受験者が少ないということは合格者が少なく、結果的に資格取得者が少ないと予想されます。
結果的に希少な資格取得者になりえるということです。

これまで参考書がないOracle認定資格についての魅力を書きました。
もし興味がなければ、この記事は読み飛ばしてください。


受験したい資格にどう臨むか・・・。
私の受験対策を例として記載します。
参考になれば幸いです。


<受験対策>


[0]受験対象の決定

今回は例として「Oracle Exadata 11g Essentials」を受験すると仮定します。


[1]テスト内容チェックリストの確認

まずはテスト内容チェックリストを確認してください。

URL:http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=5001&get_params=p_exam_id:1Z0-536&p_org_id=70&lang=JA


[2]ドキュメントの特定

テスト内容チェックリストに記載されていた単語に該当するマニュアルを検索します。
マニュアルだけでなく、データシート、導入事例、構築事例なども参考にします。
Google検索をフルに活用してください。

URL:http://www.oracle.com/jp/products/database/exadata/database-machine-x3-8/overview/index.html


[3]ドキュメント読み込み

特定したドキュメントとテスト内容チェックリストの内容を見合わせながら、
知識として定着させます。
この時、実機確認が可能であれば、実機で動作の確認を行ってください。
実機の動作確認は、知識の定着と応用力を高めます。


[4]研修受講

該当試験のURLに、試験の技術に対する研修が掲載されています。
予算と時間に余裕があれば受験することをオススメいたします。
※私自身、この類の試験で研修受講の経験はありません。
(例外として受験条件に必須となったOracleMasterPlatinumの研修は受講した経験があります)


[5]反復学習

[1]~[3]+[4]の資料(受講した場合)を絡めて、反復して情報を頭に叩き込んでください。
これが非常に重要となります。
私はこのタスクを1か月実施します。
ガッツリ勉強するというより、隙間時間を利用することが多いです。

私がExadataを受験するために実施した反復作業の結果・・・
Exadataのバージョン(V1、V2、X2、X3)、ラック構成(クォーター、ハーフ、フル)ごとの、
CPU、メモリ、フラッシュ、HDD、NW機器の構成がサラで言えるようになりました。


[6]受験

基礎能力+勉強のレベルが高まり受験を決意したら、ピアソンVUEで試験を申し込んでください。
勉強したことは忘れてしまうことが多いので、受験日をできるだけ早めに設定することをオススメします。


[7]合格

ピアソンVUEでは合格結果が分からないためCertViewで確認します。
その時が一番ドキドキする瞬間です。
見事合格なら「ガッツポーズ」の一つもしたくなるほど嬉しい気持ちになります。


<受験に際しての豆情報>

●ピアソンVUE申し込み時の言語選択
 Oracle認定資格は日本語以外での受験も可能です。
 基本的に日本語を選択する方が大多数ですから、必ず言語選択は日本語を選択してください。
 受験の24時間前までキャンセルが可能ですが、それをすぎるとキャンセルできません。


●CertViewの確認タイミングについて
 受験後、OTNアカウントに登録されているメールに合格結果を閲覧するためのURLが送られてきます。
 私を含め、受験される方はみなさんそうだと思いますが、一刻も早く結果を知りたいと思います。
 受験後、30分後にメールが来ますが、大体はCertViewの試験結果確認を押すと、結果が確認できます。
 早く結果を知りたい方は、この方法で試すことをオススメします。


●合格体験記の確認
貴重な合格者の声がOTNに記載されている場合があります。
もし記載されていればチェックしてみると良いです。
ただし情報量はかなり少ないため、そこまで参考にはならないかもしれません。
モチベーションアップにはなると思いますので、損はないと思います。

URL:http://www.oracle.com/jp/education/certification/showcase-exadata-sp-1st.html